見学会

平成29年6月17日(土)午後2時より、宇美町主催での見学会が行われました。足場等の関係もあり、50名限定で宇美町内の方々にご案内を行いました。お祓いの後、大樟「湯蓋の森」の下にてお屋根材と構造材の展示と職人による説明、御本殿に上っての檜皮葺き作業の実技見学、聖母宮に移り修理現状の見学と文化財審議委員の先生による説明、場所を子安館に移動しての「棟札」の解説とビデオ映写等々、約二時間に亘り見て頂きました。宇美の人々が大切に信仰を守って来られたこのお宮を、このままの姿で後世に受け継いでゆきたいとの思いが伝わって頂けたなら幸いです。次は竣功直前にも見学会を催したいと考えております。
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# by syoumo1750 | 2017-06-18 09:47 | Comments(0)

「聖母宮(しょうもぐう)御神像」をご紹介致します。

現在の「聖母宮」は、社伝によりますと、宝永三年(1706)筑前国主 黒田綱政公の寄進に依るとされ、建坪六坪四合参勺(19.31㎡)、三間社の流造、御屋根は檜皮葺(ひわだぶき)、西面に鎮座しております。

当宮社宝で、元禄五年(1692)絵師 上田吉勝によって、以前あった境内図を写した「宇美八幡宮境内絵図」によると、皇后御殿、すなわち現在の聖母宮の姿が確認できます。

御祭神である「神功皇后」は、主祭神である應神(おうじん)天皇の母神様ゆえ、「聖母大菩薩」とも申し上げられ、北部九州には聖母信仰が多くみられます。

聖母宮が再建される前年(宝永二年・1705)に奉安された「聖母宮御神像」は、明和五年(1768)の神功皇后没後千五百年祭に、初めて御開帳の神事が斎行されて以降、二十五年に一度、その優しいお姿を拝することができます。

総髙一五一糎の脱活乾漆造で、室町末期の作と伝えられ、宝冠を戴き礼服を着け、装身具で御身を飾り、沓を履かれてお座りになられた温和なお姿で、昭和三十五年に指定された福岡県の文化財(民俗資料)であります。

「脱活乾漆」の「脱活」とは、「張り子の虎」のように内部が空洞という意味で、「乾漆」とは、「漆(うるし)」が乾いて堅くなったという意味です。この技法による像は、日本彫刻史上著名な作品に多く見られますが、高価な漆を大量に用いるうえ、制作にも手間がかかるため、平安時代以降はほとんど作られなくなり、近代以前より九州に伝来する脱活乾漆像は、僅か六軀しか確認されておらず、福岡県内では唯一であります。

来年に控えた「聖母宮式年大祭」に向けて、現在三十年ぶりに檜皮の御屋根の葺き替えと、老朽化した箇所の大規模な修繕工事を行っており、御神像におきましても、修復作業を進めております。

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# by syoumo1750 | 2017-04-15 14:18 | Comments(0)

ご挨拶

当宮には、明和五年(1764)に「宇美神社皇后御祭礼御社開帳千五百年祭」との文献が残っており、当宮摂社、「聖母宮(しょうもぐう)」が、宝永三年(1706)に再興造営された折に奉安された「聖母宮御神像」の、二十五年に一度の御開帳神事が現在まで連綿と行われ、その都度記念事業として数々の境内整備事業がなされて参りました。

250年目となる平成三十年(2018)の御開帳神事に向けて、老朽箇所の修繕などを計画致し、今回は再建より三百十余年が経過し、老朽化が目立つ「聖母宮」の御屋根葺き替えを含む大規模な修理工事と、前回の葺き替えから三十余年経過、近年雨漏り等の傷みが激しい御本殿の御屋根葺き替え工事を主に、多くのお参りの方々をお迎えすべく、氏子総代の皆様方と話し合ってまいりました。

来る平成三十年に斎行されます「聖母宮式年大祭」に向けて、多くの方々のお力添えをもちまして諸準備が行われております。皆様方にはその進捗状況を随時ご報告申し上げようと、新たにブログを立ち上げました。何卒宜しくお願い申し上げます。


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# by syoumo1750 | 2017-04-11 09:51 | Comments(0)

聖母宮式年大祭

皆様方には、平素より当宮に対しまして、懇篤なる御心をお寄せいただいております事、衷心より御礼申し上げます。

 当宮の摂社、「聖母宮(しょうもぐう)」にお祀りされる神功皇后(じんぐうこうごう)は、八幡大神と崇められる應神天皇(おうじんてんのう)の母神様で、別称「息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)」とも申し上げ、第十四代 仲哀天皇の皇后です。

 仲哀天皇が熊襲征伐の砌、香椎の地で崩御された後、女性の御身で丈夫(ますらお)の装いをされて朝鮮半島に渡られ、国威を大いに輝かされました。

 当宮で應神天皇を安産にて御出産されたのは、三十一歳であったと伝えられております。その後、幼帝の應神天皇を扶け、永く天皇に代わって政治を司り、大陸の文化を吸収されました。

 この聖母宮に奉安されております神功皇后の御姿を拝した「聖母宮御神像」は、室町末期の作と伝えられ、総高一五一糎、国内唯一の脱活乾漆造の御神像で、昭和三十五年に福岡県指定民俗資料として文化財指定を受けております。

 来る、平成三十年は、二十五年に一度、聖母宮の御扉をお開きして、御神体である「聖母宮御神像」を拝する、「聖母宮大祭」のおめでたい年に当たることから、数年前より記念事業として、老朽化している御本殿の御屋根葺き替えと聖母宮の大規模修理を計画して参りました。

 ここに式年大祭に際しまして、皆様方の御理解・御賛同をいただき、格別の御奉賛を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
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# by syoumo1750 | 2017-03-24 16:33 | 聖母宮式年大祭にむけて | Comments(0)